リーダーシップ研修とは|VUCA時代に成果を生む次世代リーダーシップ

本ページでは、VUCA時代に求められるリーダーシップ研修の定義・考え方・種類・実践内容を体系的に解説します。

最先端の実務・実践で使われる「リーダーシップ」の定義は、VUCAの時代より以前の「強いリーダーが引っ張る」 というイメージから大きく進化しています。

リーダーシップとは「不確実で複雑な環境の中で、人と人をつなぎ、心理的に安全で多様性を活かした場をつくり、 学習と適応を通じて持続的な成果を生み出すプロセス」です。つまり「リーダー=権威(強い個人)」ではなく、 「リーダーシップ=場と関係性をデザインする行為」と捉えるのが最先端です。
この背景には、複雑性や分散性、インクルーシブ、心理的安全性が協調される進化の要素があります。リーダーの定義も進化しており、 「答を出す人」から「場を整え、ビジョン達成に向かうファシリテーター」へパラダイムシフトをし始めています。

分かりやすく一言でいうなら、
「リーダーシップとは、人を従わせる力ではなく、みんなが力を発揮できる“場”をつくり、共に未来を切り開いていく力学」と言えます。

リーダーシップを習得するにおいては「リーダーによるリーダーシップ(リーダー自身が発揮すべきもの)」と、 「全員参加型リーダーシップ(メンバー一人ひとりが発揮すべきもの)」に分けて習得するのが効果的です。
さらに、リーダーによるリーダーシップも、近年は進化が続いています。 特に、多様性を受入れ、それを活かすリーダーシップ「インクルーシブリーダーシップ能力」が求められています。 本研修ではこれらのリーダーシップを発揮するための基礎知識と、実践的なスキルを学びます。

リーダーによるリーダーシップ研修は、リーダーとして必須の能力です。チームや組織を成功に導くために不可欠な力です。従業員エンゲージメントにも大きな影響を与える能力です。
リーダーは明確なビジョンを描き、そのビジョンを周囲に共有し、メンバーの意欲と行動を引き出しながら、組織目標の達成へ導く役割を担います。 単なる指示命令ではなく、メンバー一人ひとりの内発的動機を高め、チーム全体を成長させる推進力となります。 現代のリーダーには、成果創出と人材育成を両立できるリーダーシップが求められています。
リーダーに必要な能力には、マネジメントもあります。これは、リーダー研修で習得します。

インクルーシブリーダーシップ研修とは|多様性を成果に変える力

インクルーシブリーダーシップ能力は、多様な価値観、文化、背景を持つメンバー全員が最大限の力を発揮できる環境をつくり出すリーダーシップです。
単に「多様性を受け入れる」だけではなく、多様性を活かし、チームの競争力に変えることが求められます。 現代社会では、ジェンダー、国籍、働き方、考え方などの多様化が急速に進んでいるため、リーダーには「違い」を前向きに捉え、それぞれの強みを引き出し、 組織全体のパフォーマンス向上につなげる姿勢と行動が不可欠となっています。
「違い」を力に変えられるリーダーこそ、これからの時代に必要とされています。多様性は、組織の競争力を高める重要な要素であり創造や変革を促進することができます。

リーダーによるリーダーシップ研修とインクルーシブリーダーシップ研修の違いを紹介します。

インクルーシブリーダーシップの基盤となる概念については、 心理的安全性の解説ページ で詳しく紹介しています。

以下は、従来型のリーダーシップ研修と、インクルーシブリーダーシップ研修の違いを整理した比較表です。

項目
リーダーによるリーダーシップ研修
新規コース
インクルーシブリーダーシップ能力向上研修
対象 部長・課長・管理職候補 役員・部長・課長・管理職候補
目的 チーム目標達成のため、チームの価値を高めるリーダーシップ行動を強化する 多様なメンバーを活かし、ワンチームとして創造と革新のあるチーム成果を実現する
中心となる考え方 成果達成に向けてメンバーを動機づけ、導く 多様性を尊重し、全員の力を引き出して高いシナジー効果を成果につなげる
リーダー像 ビジョンを示し、メンバーを統率・支援するリーダー 違いを受容し、対話を通じてチーム力を高めるリーダー
重視するスキル - ビジョン構築力
- 目標設定・共有力
- 心で人を動かす・人をやる気にさせる
- 育成・任せる力
- フィードバック能力
- ストーリーテリング能力
- 多様性理解力
- 議論しない意見交換型コミュニケーション力
- 心理的安全性推進力
- 違いの認知能力とバイアス対処力
- 思考の言語化能力
- 受容力
主な研修内容 - リーダーシップ基本理論
- 強いチームづくりの理論・演習・ロープレ
- 信頼関係構築ワーク
- 部下育成演習
- フィードバック演習
- チームビジョン立案 - ストーリーテリング演習・発表
- インクルージョン基礎理論
- 無意識バイアス理解ワーク
- 多様性活用ケーススタディ
- 視点の流動化ワーク
- 対立意見の意見交換実践演習
- チームビジョン立案
- 心理的安全性づくり演習・ロープレ
期待する効果 - チーム全体の成果向上
- 自律的なチームビルディング
- 多様性を活かした組織の競争力強化
- クリエイティブとイノベーション創出
研修スタイル ワークショップ+自己診断+グループワーク+演習+ケーススタディ ワークショップ+自己内省+グループワーク+ロープレ

リーダー自身のリーダーシップのタイプを知ること

リーダーは、自分のリーダーシップのタイプを知ることで、自分の強みや弱みを理解し、リーダーシップスタイルを最適化することができます。 平時におけるリーダーシップスタイルと、有事におけるリーダーシップスタイルは異なることが多いです。
そのため、リーダーシップスタイルを知ることで、自分の強みを最大限に活かし、弱みを補う方法を見つけることができます。 5Dプロファイル診断では、リーダー職(管理職)の方に特化したリーダーシップ診断を行います。また、行動特性診断においても、リーダーシップに必要な行動特性を診断することができます。

全員参加型リーダーシップ研修とは|役職に依存しない影響力の育成

1. なぜ、この研修が必要か?

現代は、VUCA(不安定・不確実・複雑・曖昧)と呼ばれる時代です。社会・経済・テクノロジーの変化は激しく、想定外が日常化し、過去の成功事例が通用しにくくなっています

さらに、組織内でもこれまでのような

という働き方は、もはや現実的ではありません。上司自身も経験したことのない課題に直面し、答えを持ち合わせていない状況にあるからです。

だからこそ、

全員が「自らの強み」を理解し、活かし、リーダーシップを発揮していく力が必要になっています。

たとえば、事務手順を工夫し、処理効率を高めたケースがあります。
ある事務職の社員は、日常業務の事務処理の複雑さから申請ミスや記入ミスなどが発生し生産性が上がりません。 自身の「段取り力」や「リスク管理」という強みを活かして、事務職の仲間と意見交換をはじめ、申請処理の事前チェックリストを作成。 同じ仲間には、「説明能力」を強みとする人が、関係部署へ配布し、簡単な説明を行いました。 結果、ミス撲滅により後戻り処理もなくなり、申請処理が大幅にアップした事例があります。

これは、役職に関係ありません。「影響力を発揮する行動」が、組織を前進させるのです。

2. この研修はどんな研修か?

この研修は、「自分の強みを起点に、自らリーダーシップを発揮する力」を育てる研修です。

個々が自ら動き出し、周囲に良い影響を与え、現場から組織を強くすることをゴールとします。

3. この研修によってどんな期待ができるか?

この研修によって、

研修終了後、

が育まれます。単なるスキルアップではなく、組織の変化対応力そのものを底上げする効果が期待できます

4. 強みを活かしたリーダーシップ発揮研修:カリキュラム(2日コース)

【1日目】 自己理解と強みの発見

時間帯 内容
9:00-9:30 オリエンテーション:自己紹介、研修の目的とゴール、進め方
9:30-10:30 リーダーシップとは何か?
なぜ、リーダーシップが必要なのか?
10:30-12:00 VUCA時代に求められるリーダーシップとは何か?
リーダーシップの種類やその意味、意義を学ぶ
13:00-14:30 自己理解ワーク①
自己の強みを探る:事前に適性診断を受けた人は診断結果資料を、
診断をしていない人は強み棚卸しを実施します
14:30-16:00 自己理解ワーク②
自己の強みの背景を知る:性格・思考・価値観を知る
16:00-17:30 強みを活かす場面を考える(ペアワーク・事例共有)

【2日目】 リーダーシップ行動への具体化と実践

時間帯 内容
9:00-10:30 自分らしいリーダーシップスタイルを描く
10:30-12:00 小さなリーダーシップ行動プラン作成①(現場でできる行動設計)
13:00-14:30 ケーススタディ演習(想定外の状況でのリーダーシップの発揮)
14:30-16:00 小さなリーダーシップ行動プラン作成②(個別フィードバック)
16:00-17:30 発表・共有/現場での実践に向けた決意表明

本研修は、強いチーム作りを目的とした組織開発プログラムとも連動しています。

【まとめ】

この研修は、

を目指す、全社員対象の次世代型リーダーシップ開発研修です。

本研修は、リーダーシップ研修・インクルーシブリーダーシップ・全員参加型リーダーシップを 実務で発揮できる形で習得することを目的としています。


他社研修との差別化

リーダーシップ研修を初めとする全ての研修は、5Dプロファイル診断に基づく自己理解をベースに、自身の強み・弱み・特徴を認識した上で研修を進めるため、 単なる理論習得ではなく実践的・個別最適化された行動変容を促進できる仕組みがあります。
受検していない場合も、研修内で簡易自己分析ワークを実施し、自己認知の深度を高めたうえで、実践的なスキル習得を図っています。 研修終了時には、単なる理解ではなく、「自分の強みをどう活かし、どんな行動を起こすか」まで具体化された行動計画を持ち帰ることができます。

導入事例・ご利用者の声

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