なぜ、優秀なリーダーほど悪癖を持ちやすいのか
役員や管理職の立場になると、判断を急ぎ、品質を守り、結果を出し続けることが求められます。その結果、本人には当然の厳しさに見える行動が、周囲には圧力や否定として伝わることがあります。
- 強い責任感によって、先回りして口を出してしまう
- 成功体験があるため、自分のやり方を正しいと信じやすい
- 失敗回避意識が強く、細かく管理しやすい
- 成果への執着が強く、他者の意見を待てなくなる
- 忙しさや緊張感から、感情が言動に出やすくなる
役員・管理職が陥りやすい代表的な悪癖
多くの役員・管理職は、自分に悪癖があるとは思っていません。だからこそ、 周囲に与えている影響に気づきにくいのです。まずは、次の8項目に思い当たるものがないかを確認してください。
1. 勝とうとしすぎる
議論が、より良い結論をつくる場ではなく、自分の正しさを通す場に変わっていないでしょうか。
- 会議で最後は自分の意見で締めたくなる
- 小さな論点でも譲れない
- 反対意見を聞くと、理解より先に反論を考える
2. 口を出しすぎる
助言のつもりが、相手の主体性や判断の余地を奪う関わり方になっていないでしょうか。
- 提案にすぐ修正案を加える
- 資料の細部まで介入したくなる
- 任せた仕事を途中で引き取りたくなる
3. 否定から入る
相手の意図や背景を受け取る前に、欠点やリスクの指摘から始まっていないでしょうか。
- 「でも」「いや」が先に出る
- 可能性より欠点に先に目が向く
- 提案に対して最初にリスクを返す
4. 聞かない
聞いているつもりでも、結論を急ぎすぎて、相手の考えや背景を受け取れていないことがあります。
- 話の途中で結論を急がせる
- 言い終わる前に答えを出す
- 説明を最後まで聞かずに判断する
5. 不機嫌をマネジメントに混ぜる
怒鳴らなくても、表情、沈黙、口調の変化が、部下には強い圧力として伝わることがあります。
- 問題報告を受けると顔色が変わる
- 気分で返答の温度差が大きい
- ため息や沈黙で不満を示す
6. 感謝や承認が少ない
成果や努力を見ていても、言葉で返さなければ、相手には見てもらえていないと伝わります。
- 成果を当然のものとして受け取る
- 改善点ばかり先に伝える
- ありがとうを省略しがちになる
7. えこひいきする
本人は公平のつもりでも、自分と相性の良い人や反応の早い人を高く見ていないでしょうか。
- 反応が早い人を高く評価しやすい
- 自分に近いタイプを信頼しやすい
- 静かな部下を過小評価しやすい
8. 任せているようで任せていない
権限委譲をしたつもりでも、最後の判断や修正を自分が握っていると、部下は育ちません。
- 途中確認が過剰に多い
- 最後は自分で直したくなる
- 重要判断だけは渡せない
悪癖が本当に怖い理由
リーダーの悪癖は、人間関係の問題だけでは終わりません。本質的には、組織の意思決定の質を落とす問題です。
- 発言しにくい空気が生まれる
- 反対意見が出なくなる
- 悪い情報の報告が遅れる
- 部下が考えなくなる
- 挑戦より保身が優先される
つまり、悪癖は部下のやる気の問題ではなく、経営判断に必要な情報の質と量を下げる問題です。
無料診断チェック|役員・管理職の悪癖傾向チェック20問
各設問について、現在のご自身に最も近いものを選んでください。
回答方法:1:ほとんどない / 2:あまりない / 3:ときどきある / 4:よくある / 5:かなりある
診断結果
総評
結果の見方
この無料診断チェックでは、役員・管理職として表れやすい行動傾向を4つの視点から確認しています。
A. 支配・介入傾向
部下や周囲に任せる前に、自分が細かく関与しやすい傾向です。
B. 否定・圧力傾向
正しさや品質を重視するあまり、否定的・威圧的に伝わりやすい傾向です。
C. 自己正当化傾向
自分の経験や価値観を基準にしやすく、他者の考えを狭めやすい傾向です。
D. 傾聴・承認不足傾向
相手の話を十分に聞くことや、努力や成果を言葉で返すことが不足しやすい傾向です。
判定で「高い」「かなり高い」と出た項目ほど、部下が意見を言いにくい、任せても動きにくい、 悪い情報を報告しにくい状態を生みやすい傾向があります。
なお、合計参考値は全体傾向の目安です。重要なのは4分類のうちどの傾向が高く表れているかです。
5Dプロファイル診断(有料)では、性格特性、感情特性、思考特性、行動特性、仕事観特性の視点から、 なぜその傾向が起きやすいのかを多面的にその心理的な内部構造を確認できます。
5Dプロファイル診断で見えること
無料診断チェックで見えるのは、現在の行動傾向です。しかし、同じ「口を出しすぎる」「聞かない」「否定から入る」でも、その背景は人によって異なります。
5Dプロファイル診断では、次の視点から多面的に確認します。
- 性格特性:責任感、協調性、情緒安定性、外向性などの傾向
- 感情特性:不安や焦りの出やすさ、前向きさの偏り
- 思考特性:順次思考、同時思考、ポジティブ・ネガティブ思考の偏り
- 行動特性:統制志向、達成志向、自律志向、対人関与のクセ
- 仕事観特性:成果責任、専門性、仲間意識、貢献意識などの傾向
同じ悪癖でも原因が違えば、改善の方向も変わります。ここを曖昧にすると、改善は長続きしません。
役員・管理職の悪癖傾向を、心理的な内部構造から見直す
無料診断チェックで行動傾向を確認したうえで、必要に応じて5Dプロファイル診断(有料)により背景構造まで多面的に確認できます。
お問い合わせはこちらよくある質問
Q 役員や管理職の悪癖とは何ですか?
役員や管理職の悪癖とは、本人は責任感や判断力のつもりでも、部下の発言、自律性、報告の質を下げてしまう行動の偏りを指します。
Q なぜ優秀なリーダーほど悪癖を持ちやすいのですか?
責任感、成功体験、成果への執着、失敗回避意識の強さが、無自覚な介入や否定、圧力として表れやすくなるためです。
Q 無料診断チェックで何が分かりますか?
支配・介入傾向、否定・圧力傾向、自己正当化傾向、傾聴・承認不足傾向など、現在表れやすいリーダー行動の傾向を確認できます。
Q 5Dプロファイル診断で何が分かりますか?
性格特性、感情特性、思考特性、行動特性、仕事観特性の視点から、なぜその悪癖が起きやすいのかを多面的に確認できます。
Q 5Dプロファイル診断は有料診断ですか?
はい。有料です。 お一人様 19,800円(税込み)となります。個人受検も可能ですが、法人契約をお勧めさせて頂いております。
有料診断の心理的な内部構造とは何かを理解する
有料診断の詳しい内容を相談してみる
お問い合わせはこちら